日本からタイに荷物を送ってもらったら関税がかかった話|食品・日用品等を送るときの注意点

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バンコクに来てしばらくたった頃、日本の実家から食品や日用品などを詰め合わせて送ってもらいました。私も両親も国際郵便を送ったことがなかったので、特に知識のないままEMSの手配を進め、無事に発送は完了。
関税のことなど1ミリも考えてもいなかった初心者の私は、到着時に関税請求がきてびっくり仰天。2箱で合計1,447バーツ(約6,000円)でした!
今回はその詳細と、なぜ課税されたのか、今後どう対策できるかをまとめます。

※この記事は2025年7月下旬頃の実体験の記録です。支払い方法など変更となっている場合は、最新情報をご確認いただけますようお願いいたします。

送ってもらった荷物の内容

どうせ送ってもらうなら…と、あれこれリクエストし、なんだかんだすごい量になり(笑)…今回は2個口で発送してもらいました。

総重量送料(日本郵便EMS)
1箱目約9kg13,350円
2箱目約8.5kg12,350円

中身は主に以下の通り:

  • 食品類:レトルト、調味料、パスタソース、粉もの、海苔、子供のお菓子など
  • 日用品:洗剤、百均用品など
  • 子ども用品:ぬいぐるみ、通信教材、衣服、玩具など

いずれも「贈り物(Gift)」として申告していました。

税関からの連絡と関税の金額

タイ側で荷物が到着したあと、郵便局(Thailand Post)からこのような税関通知書が届きました。1箱に対して1通のため、2通来ていました。


記載内容は次の通りです👇

税関評価額(Assessed value)関税(Import duty)付加価値税(VAT)合計支払額
1箱目1,800THB540THB164THB704THB
2箱目1,900THB570THB173THB743THB

合計で1,447THB(約6,000円)の支払いでした(´;ω;`)

関税の支払い方法と荷物の受け取り

通知書を受け取ったら、以下のいずれかで支払いが可能です。

🔹 オンラインで支払う方法(おすすめ💡)

(1)通知書右上のQRコードをスマートフォンで読み取る
 または Thailand Post International にアクセス
 →「DUTY AND TAXES PAYMENT」の「PAY NOW」をクリック

(2)税関番号(例:EN395165067JP)を入力

(3)「支払い(QR Payment)」を選択
    ※オンライン支払だと、税額と別途手数料20バーツかかります。

(4)経費精算書(e-Tax)が必要な場合はメールアドレスを入力する。

(5)表示されたQRコードで支払いを完了する。
    →「タイ郵便局が商品をお届けします」の表示が出る。

支払い完了後、通常1~2日以内に配送されるようです。私も支払った翌日には荷物が届きました
オンライン決済が反映されると、自動的に配達手続きに進むため、郵便局に支払いに行くより圧倒的に楽だと思います。

🔹 郵便局窓口で支払う方法

  • 通知書、パスポートを持参し、指定された郵便局(例:Phra Khanong Post Office)へ
  • 現金で支払い、その場で受け取りまたは配達を依頼

ただし、営業時間が限られるため、オンラインのほうがスムーズです。

なぜ課税されたのか?分析してみた

今回の荷物はいずれも「ギフト(贈り物)」として送られていましたが、2箱とも課税対象となりました。
通知書の内容をもとに、考えられる要因を整理します。

① 評価額が免税範囲(1,500THB)を超えていた

タイの個人輸入・ギフトの免税ラインは1,500バーツ(約6,000円)です。
今回の税関評価額はそれぞれ1,800THBと1,900THBで、明確に超過していました。
このため、関税+付加価値税(VAT 7%)が課税対象となりました。

② 食品・調味料類が多く含まれていた

食品類(特に調味料やソース、レトルト)は、税関で輸入食品扱いになりやすく、通常より厳しめにチェックされる場合もあるようです。
「OKONOMIYAKIソース」や「パスタソース」などが入っていたため、課税対象としてカウントされた可能性が高いです。

③ ギフトでも「数量・重量」で商用判断されやすい

1箱あたり約9kgとボリュームがあり、家庭用の範囲を超えていると判断された可能性があります。
ギフトであっても数量や重量が多い場合は商用輸入とみなされ、免税が適用されにくくなるのかもしれません。

実際の通知書の内容

通知書には以下のように記載されていました👇

  • 「Details of Customs inspection and assessment」欄にて、評価額と税額が明示
  • 「Total and taxes (Baht)」に合計704THB/743THB
  • 「PE/พี.อี. หมวดประเมินราคาศุลกากรสินค้านำเข้า」=税関評価部門による査定
  • 支払い案内欄に「สามารถชำระเงินผ่าน QR CODE ได้」=QRコードで支払い可能

つまり、タイポスト経由EMSでも、評価額が上限を超えれば即課税処理される仕組みになっているようです。

今後の学びと対策

  • 内容金額は1,500THB以内に抑える(分割発送がおすすめ)
  • 食品・調味料の量を減らす(とくに液体・粉末・瓶詰類)
  • 重さは5kg以下を目安に
  • 「Gift」記載だけでは免税にはならないことを認識しておく

海外発送に慣れている方は、新品のものは開封タグを切る「Used ~」と記載→商品代金をある程度低く記載するなどの工夫もされているようですね。
※ただし、実際の内容物より大幅に下げたり、申告書の記載から省くことは虚偽申告とみなされ、開封検査や逆に課税額があがったり、ということもあるようですので、自然な形で工夫できるとよさそうですね。

まとめ

今回は「家族からの贈り物」でも関税がかかった実体験を紹介しました。
日本で購入した価格、送料、関税合わせたら、こっちでほぼほぼ買えたやん…と後から自分にツッコミましたが、勉強代も込みということで…涙


関税額はおもったより思ったより高額でしたが、オンライン支払い~受け取りは想像以上にスムーズで楽ちんでした。

食品を多く含めると税関チェックに引っかかりやすいこと、免税上限を超えるとギフトでも課税されることを実感しました。これから日本から荷物を送ってもらう人は、ぜひ金額・重量・内容のバランスを意識してみてください。

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